猫がかかりやすい病気のひとつ、尿路結石。
原因は、マグネシウムなどの栄養素のとりすぎ。
スーパーやペットショップでは、尿路対応のキャットフードが数多く販売されているように、尿路結石になる猫ちゃんも多数。。
この結石は、オス猫が高確率で発症します。
そして、代表的なのは、ストルバイト結石症です。
尿路結石は、自然治癒では治らないため、症状から解決方法まで、飼い主さんは知っておきましょう。
[st-kaiwa1]「何度もトイレに行く」「尿の量が少ない」
「おしっこの時、痛みで鳴く」
「トイレ以外で、おしっこをする」
「陰部を舐める」
「血尿がある」
こんな症状が続いたら、尿路結石に要注意にゃ。[/st-kaiwa1]
尿路結石の症状と原因は?
改善に効果的な栄養素とキャットフードを獣医さんに聞いてきました。
ネコの尿路結石の症状とは
[st-kaiwa5]以下の症状があったら尿路結石かもしれません。飼い主さんは、猫の排泄の様子を定期的にチェックしてあげてください。[/st-kaiwa5]
- 血尿がでる
- おしっこにキラキラするものが混じっている
- いつもは鳴かないのに大きな声で鳴く
- 何度もトイレに行く
- 陰部を舐める
- 食欲がない
- 白く濁った粘着性のものがでてる
猫が尿路結石になると、膀胱にできた結石が尿道に詰まり、尿が排泄できなくなります。
48時間〜72時間排尿ができないと尿毒症になり、命の危険性もでてきます。
ネコの尿毒症の症状
[st-kaiwa5]本来、排泄されるべき排泄物や電解質などが排泄できない状態が続くと、尿毒症になります。猫の様子も変わってきます。
以下の症状がでたら、お近くの獣医さんに相談に行ってください。[/st-kaiwa5]
- 口臭が強い
- 食欲不振
- 元気がなくなる
- よく眠る
- 下痢
- 口内炎
結石症の原因
ストラバイド結石症では、尿がマグネシウムイオン、アンモニウムイオン、リン酸イオンが溶けきれていない状態。
水分を充分に摂取することで結石を予防できます。
[st-kaiwa5]ストラバイド結石症の原因は大きく二つあります。ひとつは感染症、
もうひとつは食事が原因。
食事が原因なら、尿の成分がアルカリ性になっていて植物性食材の食べすぎです。[/st-kaiwa5]
動物性食材を食べると尿は酸性になります。
尿路結石のネコは、動物性食材を中心に食べましょう。
尿路結石に効果的な栄養素
効果的な栄養素 | 効果 | 含まれる食材 |
動物性食材 | 尿を酸性にする | 鶏肉、豚肉、卵 |
ビタミンA | 粘膜保護 | 鳥レバー、豚レバー、銀ダラ |
オメガ3脂肪酸 | 抗炎症効果 | イワシ、サバ、アジ |
猫の尿結石症の対策は、摂取水分量を充分に増やすことです。
そして、尿を酸性にするためには、動物性食材を主体に摂取します。
抗炎症作用を期待して、オメガ3脂肪酸のEPAやDHAを積極的に摂取するのもおすすめ。
ビタミンCといった粘膜保護の栄養もおすすめです。[/st-kaiwa5]
尿路結石におすすめのキャットフードは?
猫が尿路結石になってしまったら、マグネシウムの含有量に注意してください。
例えばロイヤルカナンが販売している「療法食」のキャットフードなどは、マグネシウム・リンやカルシウムなど、猫が尿路結石になる成分を、極端に少なくしています。
獣医さんに相談して、まずは、このようなキャットフードから取り入れて、愛猫ちゃんの様子を見てください。
猫とフードとの相性もあります。
尿路結石の症状が改善されなければ、フードを見直してください。
症状が改善されたら、「療法食」から、以下3つに当てはまるキャットフードに切り替えていきます。
- 動物性食材が原材料
- ビタミンたっぷり
- オメガ3脂肪酸が入っている
療法食の中には、4Dミートや添加物の問題があるフードもありますので、キャットフードの品質にも気を配ってください。
結石と腎不全の違い
猫の尿路結石と勘違いする飼い主さんがいるのが、腎不全です。
腎臓は体内で生じた代謝副産物などを水に薄めて排泄してくれる臓器です。
その機能が落ちると正常に尿が排出されなくなります。
以下のような症状があると、腎不全の可能性があります。
- 多飲多尿
- 貧血
- 嘔吐
- 毛並みの劣化
- 眠る時間が長くなる
- ふらつきながら歩く
このような症状は腎臓の機能がかなり損害されなければ出ません。
症状が出た頃にはもう手遅れなことも。
愛猫ちゃんに長生きしてもらうためには、定期的な検診を受けましょう。[/st-kaiwa5]
ネコの尿路結石まとめ
尿路結石はオス猫にとても多い疾患です。
尿結石症の原因のひとつは、植物性中心の食事です。
いま愛猫ちゃんにあげているキャットフードは植物性ではありませんか?
動物性の質のいいキャットフードに変えるだけで、猫が楽になったり、予防になります。
もちろん、すでに病気になってしまっていたら、動物病院に連れて行くのは大前提。
病院での治療と食事による改善で、愛猫ちゃんの痛みを少しでも緩和させてあげてください。
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